カラー改訂版 世界一わかりやすい 英語の勉強法/関正生【ブックレビュー】
「スタディサプリ」でおなじみのカリスマ英語教師 関正生(せき まさお)先生による英語の勉強法がまとめられた本です。2011年に出版された本の改訂版です。目まぐるしく変化した世の中に合わせ、内容もアップデートされています。
こんな人におすすめ!
この本は「英語の勉強をしているけど、イマイチ効果が上がらない」「何から手を付けていいかわからない」という人にピッタリな1冊です。
まさに’英語のプロ’である関正雄先生が徹底的に研究と精査を重ねて得ることができた経験が分かりやすくカラーでまとめられています。
本の構成は7つのパートに分けられており、英語を学ぶモチベーションから資格試験対策まで英語学習の隅から隅まで網羅した内容になっています。
何のために私たちは英語を学ぶのか?
学生から社会人まで、私たちは一生懸命英語の勉強をしています。「いい大学に受かりたいから」とか「キャリアアップのために」など様々な理由がありますが、そもそも英語を学ぶことで私たちが得られるメリットとは何でしょうか?
「英語が話せればいい仕事に就ける」「世界の人と友達になれる」など言われていますが、関先生はこの本中でこう示しています。
英語を勉強することで、日本語では見えなかった英米人の思考がみえて、自分の価値観が劇的に広がります。「もうひとりの自分」とでも言うべき「複眼的思考」ができるようになるんです。
英語を学ぶことで、価値観が広がるって言われてみれば当たり前だけど、意外と意識していることって少ないですよね。
この価値観が広がるという現象の1例として、日本語と英語の「あいさつ」の違いがあげられています。
英語のあいさつが'Good morning.'など「お祈り」なのに対して、
日本語のあいさつは'おはようございます。'と「事実描写」となっていて、
今までGood morning.→おはよう。と何も気にすることなく単純に訳していたフレーズに発想の違いがあることが分かります。
こういった違いに気づいていくことで、今までと違う視点で世界を見ることができるようになります。これが真の意味での「異文化理解」につながると関先生は指摘しています。
英語を学び続けるためには?
関先生が「英語の勉強をしていくうえで一番大事なこと」と繰り返し指摘していることがあります。それは「英語を嫌いにならないこと」です。
確かに一度嫌いになってしまうと、勉強を続けようというモチベーションをあげるのにかなりの労力を使ってしまいますよね。
関先生が「英語嫌い」にならないために意識していることがいくつかありました。
・少し勉強できたら「今日は勝った」と思う。
・3日坊主はアリ→10回繰り返せば1か月分になる
・勉強の合間にケーキを食べて自分にご褒美をあげる
などです。
これをすべて真似する必要はなく、自分に合った勉強法を見つけることがものすごく大切です。
まとめ
この本では他にも、「リスニングのコツ」「英単語を1か月で1000単語覚えるコツ」「ライティングのコツ」などたくさんのコンテンツがまとめられています。
ぜんぶ網羅するのもよいですが、自分の苦手分野だけを読む読み方もできると思います。「英語のプロ」が編み出した英語勉強法を盗んで、英語力UPを目指しましょう!